短髪ですらりとしたベス・ヘンデルという女性が部屋に入ってきてコースリーダーであると自己紹介をした。金曜の朝、9時ぴったり、ランドマークフォーラム(ブレークスルーテクノロジーコース)はそこから始まった。「フォーラムはトランスフォメーションというゲームです」とヘンデルは口を開いた。他のゲームと同様に、このゲームにも優れたスポーツマンシップが要求される。参加者はコーチを受け入れるつもりがあるか、あるいはフォーラムで提供されるさまざまな概念に対してオープンであり、「物事を前進させる」ことへのコミットメントが必要なのだという。このゲームの名前は「参加すること」。もっと具体的に言うと、3本のマイクのところで行われる「シェアすること」がこのゲームのすべてだ。「この週末は、感情面ではジェットコースター並みの上り下がりがあるでしょう」と彼女は警告した。
39歳になるヘンデルは、その後、「事実に意味はない」「事実から私たちがでっち上げたストーリー(物語)が、その事実に意味を与える」などといった一連の概念を、黒板に図を描きながら提示していく。そして、「私たちがもっている『ペテン』」、つまり継続して持っている不満が「私たちの人生を殺す」のであり、また「ウィニング・フォーミュラ」は実際には「勝ち」の方程式ではなく、負けの方程式なのだと説明する。
「トランスフォメーションがこれほどの成功をおさめたため、最近のハーバードビジネススクールのケーススタディのテーマに選ばれた。ケーススタディの共著者であるカレン・ラック氏いわく、ランドマークエデュケーションが販売している製品は「『あぁ、なるほど!』 という、突然のあるいは衝撃的な変化」であり、「一種独特」なのはもちろんだが、明らかにそこには高い市場性があると言う。しかし、「ランドマークの前途には課題がある」と彼らの研究結果は言及する。今後のビジネス拡大のためには、ランドマークは彼らのボランティアの効果性を正しく判断すること、また外部資本を調達する必要性を検討しなければならないだろうと見ている。「おそらくランドマークは上場する必要がでてくるでしょう」ルック/ラック氏はそう言葉をまとめた。
*数字は2004年現在のものです。
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