原作と、関連参考文献のご案内 2

昔の私の本棚を撮った写真(をスキャンしたものです。)

phote by Keiko

最終更新:2000年3月23日

Part2: ローラとローズのそのほかの著作と、関連書物

  • わが家への道

<On the Way Home>

The Diary of a trip from South Dakota to Mansfield, Missouri, IN 1894

By Laura Ingalls Wilder,with a setting by Rose W. Lane (Editor)

米国初版年:1962年 Harper & Row

岩波 

日本初版:岩波少年文庫    翻訳:谷口由美子    
1894年、ローラがアルマンゾと娘ローズをとともにサウスダコタからミズーリまで
「大きな赤い林檎の土地」をめざして、幌馬車での移住の旅に
出た際書き留めた日記を、後年ローズ自身による当時の回想録とともにまとめたもの。
  • West from Home : Letters of Laura Inglallswilder, San Francisco 1915

by Laura Ingalls Wilder, Roger Lea MacBride (Editor) Historical Setting by Margot Patterson Doss

米国初版年:1964年 Harper & Row


1915年、娘ローズの住むサンフランシスコへ
パナマーパシフィック万国博覧会を見物しがてら
訪れた際、夫アルマンゾへあてた葉書と手紙のコレクション。
多数の写真も掲載されています。日本語版が出ているかは調査中。
  • Anderson,William T.The Laura Ingalls Wilder Country,The People and Places behind Laura Ingalls Wilder's Life. New York:Harper Collins Publishers,1990.
  • オリジナルのこの英語版に先行して日本語版だけが1988年 「大草原の小さな家の世界」というというタイトルで出版されている(求龍堂) 変わった経歴をもつ写真集です。作品の舞台になった土地の美しい風景、インガルス一家ゆかりの品々、写真等満載のファン必携の本。特に私が注目したのは 「父さんと母さんの結婚写真」(2人とも若い!ここで初めて見ました) 「ローラの油絵」ダコタ産まれで樹木を見たことがないグレイスのためにローラ が描いた森と滝がある風景の他2点。 96年に日本語新装版が出ていますが、英語版に無い 新しい写真や記事が追加されているので注意!例えば、「1860年に撮った アルマンゾと姉アリスの写真」。


    <日本語版情報>

    ウイリアム・T・アンダーソン&レスリー・A・ケリー(写真)
    谷口由美子訳・構成・文「大草原の小さな家 ローラのふるさとをたずねて」求龍堂 
    • Anderson,William T.,ed. A Little House Sampler. Lincoln: University of Nebraska Press,1988.
    ローラとローズのがさまざまなメディアに寄稿したエッセイを集めたもの。ローラのエッセイはミズーリ・ルーラリストという地元農業紙への投稿が主なものになっています。ローズのプロの筆 が際立っている一方、ローラの素朴な文章が味わい深いですよ。とくに好きなの は、ローラの"THE LAND USED-TO-BE"1939年、開拓記念日祝典にあわせてアルマンゾ と二人でDE SMETを訪れたときのエッセイ。また、デトロイトでのブックフェア ーに招かれたローラのスピーチ原稿では、「シリーズに書かれていることは全て 事実ですが、おこったことすべてを網羅してあるわけではありません。とくにあえて子供たちに伝える必要のないことは省いてあります」といい、その例としてカンサスでインガルス家が遭遇した、猟奇事件の ことを挙げています。また、1920年 Missouri Rulalist に発表した「 ローラおあいこにする」は、「プラム・クリークの土手で」のなかの 「村のパーティ」の下敷きとなる一編ということも発見。ナドナド見所たくさんです。 ローラ研究家のアンダーソンさんによる解説が楽しい。最近 Harper Collins Publishers から新装版がでて、入手しやすくなったようです(写真)。


    <日本語版情報>
    ウイリアム・T・アンダーソン編/谷口由美子訳「大草原のおくりもの」角川書店(現在絶版中という情報を松下様よりいただきました。ありがとうございました。)
    • Hines,Stephen W. I Remember Laura Nashville:Thomas Nelson Publishers,1994.
    上記の "Sampler"と同じ趣向の本ですので、重複している記事もありますが Ruralist に寄稿した第一次世界大戦に関する一連のエッセイや、 ローラ晩年の親友 Mrs.Neta Sealによるローラとの親交にまつわる回想, インガルス家に関わる記事が掲載されている当時のDe Smet Newsの採録が 見所でしょうか?編者Hinesの思い入れもたっぷり伝わってきます。(現在絶版のようです)
    • Anderson,William ed. Little House Reader :A Collection of Writings by Lanura Ingalls Wilder New York:HaperCollins Publishers,1998.
    ローラ、ローズとそして父さん、母さん、メアリー、キャリー、グレイスが
    書き遺したエッセイや詩を、アンダーソンさん解説しながら
    まとめた作品集です。中でも私が一番興味く思ったのは
    "Story of Ingalls"というアンダーソンさんの小冊子にも掲載されていた
    グレイスの日記(1887-1893)です。ほんとうに個人的な淡々とした内容
    だけに、本の中でもおなじみの名前が登場すると、とても迫力があります。
    また、この本で初めて見たグレイスが先生をしていた頃の写真で、彼女の美しさを再確認!また、ローズの存在の大きさを深く感じたのはローラの作品
    「Whom will you marry?(どの男性と結婚するの)」。これは
    いつも地元紙で活躍していたローラ、初の全国雑誌掲載作品なのですが、
    エリザベスという女性を登場させて、農村における女性の地位と経済的独立を
    分析する展開、そして会話をとりいれたいきいきした文章は、ローズがかなり推敲をいれたのだと思います。ローラの文章は、観察力にすぐれ、とてもきめ細やかだし、農業や開拓など自分の経験に基づいたことのみをテーマにしているだけに、とても重みがありますが、読者をぐいぐいひきつけるテクニック、はやはりプロのローズが巧みですね。ですから、最強のコンビといえるかも。
    ただおかしいのがローズが本の宣伝のために書いたローラの紹介記事「My mother Laura Ingalls Wilder(私の母、ローラ)」で、ローズがローラの
    ことを「徹底した個人主義者(私もですが)」と2回も書いていること。
    わざとじゃなく、思わずなのでしょうけれど、この二人の共同作業といったら、
    他人から見たらさぞ壮絶なものだったのでは、と思います。
    Updated 1/11/99


    <日本語版情報>
    ウィリアム・T・アンダーソン編/谷口由美子訳「ローラからのおくりもの」1999年
    岩波書店 四六判・2300円 (情報提供:松下様/小暮様)
  • Collins C.S. and Eriksson C.W. The World of Little House. New York:Harper Collins Publishers,1996
  • 書き下ろしの奇麗なカラーイラストで紹介するローラの時代の暮らしや社会。 目新しい記事はありませんが、ガース・ウイリアムスの オリジナル・カバーイラストも再録されていて見てるだけで楽しい一冊です。 巻頭の系図は見やすく資料的価値あり。

    <日本語版情報>

    清水奈緒子/訳 求龍堂 定価3,200円(税別)〔2000年3月下旬発売予定〕
    (情報提供:松下様)

    • Zochart, Donald Laura:The Life of Laura Ingalls Wilder. Chicago:Henry Regenry, 1976
    ローラのまともな伝記は、実は数少ないのですよね。この作品はその数少ない中のひとつ。写真も豊富で、私はインガルス一家の写真を初めてこの本でみました。 ただ、かなりローラの作風を意識した子供向け風に書かれており、貴重な情報も作者がへんに情緒的に加工してるので、私は好きではありません。


    <日本語版情報>
    私が持っている翻訳は、パシフィカという出版社のハードカバー
    「ローラ・インガルス・ワイルダーの生涯(上・下巻)」ですが、
    他の出版社からも出ているようです。
    今となっては古い伝記なので、とくに揃える必要はないかもしれませんね。新たな情報盛りだくさんのアンダーソン氏による最新の伝記をお勧めします。(下記参照)子供向けですが、大人でも読みごたえがあります。
    • Walker, Barbara M. The Little House Cookbook. New York:Harper&Row, 1979
    元祖?物語にまつわる料理本です。とても本格的な調査に基づいて再現してあるレシピなので、日本のキッチンで真似することはなかなか難しい!無理矢理コーンミールやオートミールを買いこんで つくってみても、100年前の開拓料理ですからはっきりいって成功したのか失敗したのかよく分からない!「プラムクリーク」に登場するバニティケーキは長年の懸案でしたが、「深めの鍋にラードたっぷり」なんて日本の家庭ではできませんよね!当時の調理事情の紹介も含め、興味深い読み物としてもとってもお勧めです。写真は最近の版。


    <日本語版情報>
    本間千枝子、こだまともこ共訳、「大草原の」小さな家の料理の本、文化出版局、昭和55年
    • Garson,Euginia,ed. Laura Ingalls Wilder Songbook:Favorite songs from Little House books. New York: Harper&Row
    タッカーじいさんの歌、ロージーをかこむ輪、、、
    原作にはたくさんの歌がちりばめられていますが、ローラのおぼろな記憶に
    頼っているものが多いため、その出典を探しだすのは大変なことだったそうです。ガースさんのイラストがちりばめられた、楽譜付の素敵な本。
    また、掲示板でいつも素敵な投稿をしてくださる、Michaelaさんが、
    アンダーソンさんの本でもローラの歌をあつめた文献があるという情報
    をお寄せくださいました。Full Quart Press
    an imprint of Holly Hall Publications, Inc.
    という出版社からの
    [Musical Memories of Laura Ingalls Wilder]
    という、素敵な本だそうです。なかなか入手が難しそうですが、
    いつか手にとって読んで観たいなあ! (12/31/99)


    <日本語版情報>

    若谷 和子 訳 「ローラ・ソングブック」世界文化社、1990年
    この翻訳の表紙はテレビのインガルス一家の写真ですが、中味は原本に忠実な翻訳ですよ!
    • William, Anderson Laura Ingalls Wilder: A Biography New York:Harper Collins Publishers
    ローラ研究家のアンダーソンさんによるローラの最新伝記。
    新事実も盛り込まれて、子供向けながら充実した内容です。


    <日本語版情報>

    ウイリアム・T・アンダーソン/谷口由美子訳「大草原のローラ 90年間の輝く日々」 講談社 1994年
    • My Little House Calendar 2000
    ミレニアムにいかが?
    先日、やっとわが家にも届きました。米国版の表紙イラストがフィーチャーされた、
    とても素敵なカレンダーです。原作にちりばめられている
    ちょっとしたイラストをつかったシールもついています!(99/12/31)
    • Anderson, William ed. Laura"s Album A Remembrance Scrapbook of Laura Ingalls Wilder New York:Harper Collins Publishers 1998
    ローラファン必携!いままで見たことのない珍しい写真、資料が満載です。
    おまけに、表紙の写真(←)をあしらったかわいいカードがついています。
    (英語版。日本語版にもついているかな?)


    <日本語版情報>

    ウィリアム・T・アンダーソン編/谷口由美子訳「ローラの思い出アルバム」〈本文4色刷〉岩波書店 1999年 四六判変型・2400円 (情報提供:松下様/小暮様)
    • Holtz, William The Ghost of Little House A life of Rose Wilder Lane University of Missouri Press 1993
    ジェニファーさんのメーリングリスト(現在休止)で一時ホットな
    話題となり、購入していらい数年たつのになかなか読み終れない
    状態の頭の痛い本。それというのも、とても読みにくい英文なのです。
    ホルツさんはミズーリ大学の英語の教授で、ローズに関する本は他に
    "Dorothy Thompson and Rose Wilder Lane,Letters 1921-1960"
    を執筆しています。本書はジャーナリスト、フリーランスライター、
    伝記作家であり、政治活動にも力を入れたローズの人生にスポットをあてた
    初の本格的なローズの伝記です。「小さな家」の文学的クオリティはすべて
    ローズに帰するとし、つまりローズは「ゴーストライター」である、
    としていう立場をとっています。(ローズは仕事でいくつか他の作家のゴーストライティングをしています。)
    ローズの支援、推敲そして根回しなしに「小さな家」の成立はありえなかったことは承知ですが、そのことを躍起になって証明しようとするホルツさんの姿勢にはちょっと困惑ぎみ。ローズのすぐれたマーケティングの才覚で、
    共著という形にせず、母の名前のみを表に出してで売り出し、成功したわけですから。この本についての私の感想はは、随時アップデイトさせてください!
    (時間かかるんです〜この本〜。しくしく 。99/12/31)
    • NHKテレビ版「大草原の小さな家」ローラのアルバム 求龍堂 1995年
    テレビシリーズからの写真集と、テレビの簡単なあらすじ、
    登場人物や役者さんの紹介、エピソードのタイトル一覧など。
    ちいさな、かわいい本です。
    • NHK取材班 他 「ローラ&ローズ 大草原の小さな家・母と娘の物語」 NHK出版 1993年
    平成3年7月21日放映のNHKスペシャルをまとめた本。わたしは番組だけ
    みて、この書物は立ち読み(失礼!)しかしていませんが、ローズが作品成立に思ったよりも深くかかわったことを知ることになった、私にとっては衝撃的な内容です。
    また、ここで描かれているローラとローズの母と娘の確執、葛藤については
    スーザン&エドワード・コーエン
    「娘をいらいらさせるおせっかいな娘たち」三笠書房 1999年
    でもふれられて分析されていますので、ご興味あるかたはお読みになってはいかがでしょうか。さらに、1998年に放映された「知ってるつもり?」での特集でもこの点について深く掘り下げられています。(99/12/31)

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