Yokohama/Tokyo
Japan

横浜・東京


4/27/2002 Sat.



 おとといの夕べ、知らぬ間に長崎港を出た船は、私たちの「瀬戸内海をとおらないかなあ...。」という希望とは関係なく、九州南端を回って太平洋に出て一路横浜へ。 このルートだと丸一日かかるのだ。 改めて日本って国は長いなアと感心。 毎朝船室に配られる航海ノートによると、長崎から横浜の距離は、678カイリ(1220km)だそうだ。
 さすがは太平洋、この航海で一番のゆれで、廊下もまっすぐ歩けないくらい。 最後のダンスのレッスンはサンバ。 速い二拍子のリズムが、伸びたり縮んだり狂ってしまう。 ドスンドスン、舷側に打ち付ける波の音を聞きながら、ヨタヨタ荷つくり、廊下に出して早寝する。



早朝四時、観音崎をまわった船は、東京湾に入り六時には横浜港に入り、横浜レインボウブリッジをくぐる。 右サイドには「みなと未来」のビル群が。 建設中の高層ビルも見える。 ウウム、日本もやるではないか。 八時には大埠頭に接舷、タイのバンコックから4,540海里(8,200km)の船旅は終わった。





   下船がこれまた大変だ。 1500人の乗客がそれぞれ帰り方が異なる。 じかに成田に行って飛行機に乗る、それもいろいろな便がある。 またこの船に戻って、南太平洋経由サンフランシスコへ行く、また東京見物に行くもの、それもホテルがそれぞれ異なって、とにかく全部で十数種ある。 グループを色分けして荷物にタグをつけ、8時ころから次々と呼び出して下船。 われわれは東京のホテルへ行く「ゴールド」組。 九時半ごろになってやっと番がきた。 

日本の税関の係員の誘導で、こぎれいなバスに乗り込むと、クルーズ客たちは急に静かになる。 窓から見えるリーガル・プリンセス、バイバイ。 手前は新築中の駐車場ビルの屋根、波打つような特殊構造が面白い。 日本ならではの風景。

土曜日の朝の高速道路をひた走って、着いた! 東京だ。 新宿のホテルの窓から見る都庁のビル。 みずみずしい新緑が目にしみるようだ。
  東京では二人はそれぞれの家族、友人と久しぶりの再会を楽しんだが、それは「写真集・四年ぶりの里帰り」で。

 



エピローグ


 40年前に訪れた東南アジアはどのように変貌していたのでしょうか。
東南アジア各国では、表向き高層ビルが並び立ち、繁栄を謳歌しているように見えますが、差こそあれ一歩裏道に入ると、民衆の生活は相変わらずの貧しさで、まだまだという印象を受けました。

 これらの国を見てくると、日本は社会資本の重厚さは別格で、全てがよくオーガナイズされています。 問題は日本人の多くが自国の現状に自信を失っており、口癖のように自己を卑下する表現をする事です。 それがまた循環して日本の国の元気をなくしているような気がします。 船には世界各国の人が乗っておりますが、みな自分の国を誇りにこそすれ、卑下するような人は見かけませんでした。

 もう一つ面白く感じられたのは、どの国の人も日本についてあまり知識がなく、とても知りたがっていることです。 船中では日本に近ずくにつれ、食事その他で顔をあわせる人々から、日本での旅行をおもに、いろいろな質問を受けました。 われわれの知識と言語力では伝えられないことも多く、とても残念に思いました。

 バンコックのホテルのウエイターなど従業員は日本語を学んでいるものも多く、一生懸命日本語を話そうとする姿勢には、日本の若者にはないなにかを感じさせました。
 
 
 

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写真集「四年ぶりの里帰り」