LOS ANGELES

LOS ANGELES, ジャズとの関連においてこの地をどのように受けとめるべきでしょうか。私にとってジャズはNYであり、NYはジャズでした。そしてそれは今でも変わっていません。しかし意に反し(?)今はLAに住んでいるわけです。ではLAにジャズを求めるべきなのでしょうか? 「NYへの思い」をLAは埋めてくれるのでしょうか? たびたび考える事のなのですが、答えはいつもNOです。

私にとってジャズはマイルスでもコルトレーンでもありません。 勿論メセニーでもマーカスでもありません。では何か? 生活空間であり、生活環境なのです。 そしてそこに身を置いたときの言葉では言い表せない思いなのです。その空間&環境はNYにおいてのみ、ごく自然に存在しているく気がするのです。

勿論LAにもジャズはあります。しかし音が違うのです。醸し出す空気が全く違うのです。東京とNYが違うように、LAも違うわけです。

マーカスが私に言いました。「NYとLAの違いは何かって? そうだなあ、NYでは皆、音楽を実験しシリアスに取り組んでいる、常に新しい音楽をクリエイトしようとしている。しかしLAでは皆、音楽を楽しんでいる、ハッピーになろうとしている。 どちらがいいかって? 勿論NYだよ。私にとってLAは住む場所であり、NYは音楽をする場所だ。」

この言葉はある意味で真をついていると思います。どういうことかというと「LAは住むには本当にいいところ」なのです。 例えば気候ですが、冬の一時期以外は雨が降らないため、何を計画するにせよ、「雨天の場合は・・・」等という考えが全く不要なのです。そしてNYに比べて家賃も安い、そして部屋も広い。99年にNYに行った際、アパートを物色してみたのですが、「とにかく高い。ただただ高い。」

本当はすぐにでもNYへ移動したいのですが、言うほど簡単でもありません。

そうこうしているうちに、CD制作の縁もあったため、「しばらくはLAで頑張ってみるか。」の心境になり、今のところそのままです。

ですので、ここはひとつ積極的にLAを紹介していきたいと思います。


ジャズ・クラブ 

Catalina Bar & Grill   6725 West Sunset Blvd., CA. 90028
Tel.  (323) 466-2210
Vibrato Grill Jazz ... etc. 2930 Beverly Glen Circle, Bel Air, CA 90077 
Tel: (310)474-9400 
     
Jazz Bakery  

3233 Helms Ave., Culver City. Tel: 310-271-9039

The Baked Potato

3787 Cahuenga Blvd. West No. Hollywood, CA. 91604. 
Tel: (818)980-1615

La Ve Lee 10351 Ventura Blvd, Studio City. Tel: 818-980-8158
   

LA Weekly

LAのフリーペーパーのジャズのページへ飛べます。
KLON LAのジャズ専門FM曲のHPにもジャズクラブリストが。

一押しミュージシャン

日本でどれほどの知られているかは分かりませんが、もっと注目されるべきプレイヤーを独断と偏見でご紹介します。


Allen Hinds

ギタリストです。今はランディ・クロフォードのツアーに同行していますが、クルセイダーズでも時々弾いています。この人のプレイはブルージー&ジャジーでありながらもカントリーの香りもするいい感じです。アラバマ出身なのですがそのことも関係しているのかもしれません。カールトンやR・フォードが好きな方はこのアレンを聴かれることをお勧めいたします。

 

コンサート・レビュー

まずはライブハウス等の状況を私が行ったライブレポートを通してお伝えしましょう。
LAはNYのように一ヶ所に集中してライブハウスがあるというわけではありません。
しかし、いいライブハウスは結構ありますよ。

Paul Jackson Jr. at Catalina Bar & Grill (8-6-01)

ドラマーのTonyから「今日ワン・ナイト・スタンドでポールと演奏するよ。」というメールをもらい行ってきました。最近WAVEでも良くかかっている彼ですが、ライブを見るのは初めてでした。いつものラックシステムではなく、BOSSのGT−5とリベラのアンプ2台だけと言う軽装備(?)でしたが、いい音がでていました。内容は普通だと思いましたが、とにかく楽しいサウンドではありました。LAの人たちはこのようなサウンドが本当に好きなのだなあと感じました。そして面白いことに客の多くはミュージシャンもしくは音楽関係者のようでした。何人かの友人にも会えたので、その意味でも楽しめたライブでした。

Michael Landau at the Baked Potato (3-30-01)

10年以上前にカリズマでのランドウを聴きましたが、今回は彼の自己のグループです。ルカサーといいランドウといい、どうもジミヘン回帰の傾向があるようです。というよりもやりたいことをやったらこうなってしまうのか・・・といった感じです。セットの合間では裏のパーキングでランドウは音楽雑誌のジミヘンの記事を見てましたしね。で、サウンドはダークな感じでした。カリズマやマクサスのサウンドとは全く違います。

Phil Upchurch at Grapevinel (12-16-00)

家の近くだったのでいってきました。スタンダード中心の演奏でしたが、良くもなく悪くもなく、驚きはないが、かといってがっかりしたわけでもなし・・・・。ベテランのステージというものはきっとそういうものなのでしょうね。でもブルーのギターは綺麗でしたね。

Flora Purim & Airto Moreira at Catalina Bar & Grill (9-13-00)

あのLight As A Feather やEveryday Everynight のFlora Primが出ているということで行ってきました。第一印象は「客層の違い」です。先週のジャズ・クルセイダーズとは違い、黒人が少なくブラジル系らしき人が多く・・・ファンキーさが全くない。内容はというとFloraの「声」に驚かされました。この「声=サウンド」であの世界が一瞬にして再現されました。後半はブラジル人らしくサンバ系のノリで実に楽しくもリラックスした雰囲気でした。ちなみに座った席は一番前の真ん中、Floraの1メートルのところでした。

Jazz Crusaders at Catalina  Bar & Grill (9-6&10-00)

おなじみのWayne & Wiltonです。前回から7ヵ月経過していたわけですが、気軽に楽屋に遊びに行き、みんなでワイワイできるようになったことを考えると・・・不思議なものです。内容はいつものとおり、ご機嫌なファンクが聴けました。ギタリストのAllenがいつになく力が入っていました。実は理由があったのですが・・・何だと思います?

Long Beach Jazz Festival (8-12&13-00)

自宅から車で15分のロングビーチでジャズフェスが開催されました。Jazz Crusadersが出演していたおかげでバックステージパスを貰えました。これがあると会場内どこでもアクセスできるのです。(勿論ステージの上に行こうとしても制止はされません。)ステージの裏から機材の入れ替えやアーティストのスタンバイも含めて「勉強の為に」観察してきました。でも裏からだと音がまともに聞こえないので、聴きたい時は観客席にいくという表と裏を行ったり来たり状態。一番すごかったのがPatti Austin。この人のステージは圧巻でした。普段着でうろうろしているところはただのおばさんでしたが、ステージを降りた瞬間は護衛されて楽屋へ戻るという大物ぶりはすごいですね。Randy Crawfordのストリート・ライフもご機嫌でした。あとJazz Crusadersの底力も物凄い。観客ほとんどを動かしてしまうパワーを見せられました。ちなみに観客の99%が黒人だったのは何故でしょうか?そういえば出演アーティストも99%黒人でした。

Bob James at the Baked Potato Hollywood (6-11-00)

何かいいライブはやっていないかと徘徊していましたら、ありました、御大Bob Jamesです。チャージが25ドルと言われ、「高いなあ。」と思ったのですが、20ドルにまけてくれたので見ることにしました。結果は・・・想像以上によかったですね。メンバーはすべてNYの連中でしたので知らない人だったのですが、ステージがよく練られ構成されていましたし、加えてとてもまとまった演奏でした。ライブではなくコンサートを見ているかの錯覚に陥るほど洗練されていました。「日本のブルーノートだったら1万円ぐらいするのかなあ」などと、つまらん事も考えつつ久しぶりにリラックスして楽しめたライブでした。

Larry Kimpel at the Baked Potato (3-22-00)

私のCDのベーシック・トラックのレコーディングの最終日。メンバーがベイクドポテトにに出ると言うことでお礼の挨拶も兼ね顔を出してきました。ラリーとあって開口一番「ギター持ってきた?」「いいや、スタジオにおいてあるけど・・・」「残念だな。持ってきてたら一緒に出来たのに!」。なんとベイクドポテトのステージの上げられるところでした。「次回ね」ということでその場はしのぎましたけど、今度ギター持っていったら・・・・多分やるでしょう。なにせレコーディングメンバーなので曲を知っているどころではない。そのままの音が出ますからねえ。楽しみです。

Allen Hinds at Cafe ????(忘れた) (3-1-00)

Allenと知り合い、「今度自分のバンドでライブをやるから」と言うことで行ってきました。やはり良かったですよ。ベースはLarryでした。で、店に入ってしばらくすると何やら知っている顔が見える・・・・誰だ?なんとリー・リトナーでした。ふらりと入ってきた様です。で」目を追ってみると、そこにはデイブ・グルーシンもいるではないですか。でもっと良く見てみると・・・リトナー&グルーシンと一緒にいるのは、杏里でした。まあそれはいいんだけど、もっと店を見渡してみると、クルセイダーズのキーボードもいるし・・・・なんだこの店は!?と言う感じでした。リトナーご一行はワインをがんがんあけながら演奏を楽しんでいましたが、Allenはというと、「駄目だ!リーの方がうまく弾ける・・・」と落ち込んでいました。

Jazz Crusaders at Catalina  Bar & Grill (2-20-00)

なつかしの曲、Keep That Same Old Feeling も聴けたライブでした。ここのギタリストはAllen Hinds でした。「クルセイダーズで弾いている」と聞いていましたが、本当でした。この人のギターはやはりいいですよ。ところで、私のCDプロジェクトはすべてこのライブに足を運んだことから始まりました。

Larry Kimpel at the Baked Potato (2-9-00)

ライブを何か見ようということでスタジオシティーにいって、たまたまやっていたこのバンドを見ました。 ラリーカールトンのところで弾いていたのを覚えていたので、ただそれだけの理由で入ってみました。するともちろんベースもいいのですが、ギターが良かった。Allen Hindsと言う人です。ランディ・クロフォードなんかともやっていたスタジオギタリストです。カールトンやロベン・フォードの影響が大きいのですがとにかくいいギターを弾きます。このときに知り合い、その後デモCDの交換もし、メールでやり取りをしています。で、このときのメンバーはLarry Kimpel, Allen Hinds, Herman Jackson, Tony Moore。このときにレコーディングメンバーと初顔合わせを既にしていたのです。しかもLarryとHermanには連絡先ももらっていたと言う・・・・ハプニングの始まりはじつはこのときなのでしょう。

International Jazz Party (2-12&13-00)

Century Cityで開催されたプライベート・イベントです。私の師匠宮之上氏と15年振りの再会を果たすことが出来ました。詳しくはここ

トト at Ventura Majestic Theatre (5-2-99)

ボーカルにオリジナルメンバーを迎えたライブです。10数年前に武道館で一度みていますが、今回のホールは小さめで良かったですね。ライブハウス規模で、ドリンクなど飲みながらリラックスして楽しめました。前半はPAの調整が間に合わなかったのか、かなり散った音でしたが、中盤からはまあまあでした。ところで、何故、Venturaで? と思っていましたが。David Paichの自宅がここにあるのだそうです。彼は自分の車で会場に来ていました。本番前の食事も一人だけ戦列を離れ行動していましたが、きっと自宅に帰っていたのでしょう。観客には内輪の人間が多かったような印象を受けました。ジョー・ポーカロも来ていました。

マイク・スターン at Catalina Bar & Grill

リラックスした感じでスタートしたセット。デイヴ・ウェックルのドラムソロの時、マイクはステージを下りてきて私の横でコーヒーカップ片手に聴いてました。で、ギタープレイは圧巻でした。即トップギア&アクセル全開のまま最後まですっ飛んで行ってしまいました。セット終了後もきっと楽屋で放心状態だったのでしょう、出てきませんでした。それほどこの夜のマイクは切れてました。あれ以上のプレイはそうそうないだろう・・・と思います。 本人のギターを弾かせてもらいましたが、感想は・・・・結構重くて、弦高が高くて、ネックが細くて、でも厚くて、11の弦はテンションが強くて・・・・「よくこんなセッティングであんなに弾けるなあ。」というものでした。

マーカス・ミラー at Catalina Bar & Grill

ライブ盤が出ていますがほとんど同じセットでした。メンバーはみんな気さくな人たちで楽屋に招いてくれ、ベースを弾かせてくれたりして楽しいときが過ごせました。彼のベースはマイクのギターと違い、結構軽くて、重量バランスも最高、本当に生でも良く鳴ってました。 で、不思議なのはナードです。セットが終わるとすぐに消えてしまうんです、本当に。一体どこにいたのでしょうか。レイラは終了後「じゃあねぇ。」ってな感じてディパックしょって帰っていった・・・ただのおねえちゃんです。

パット・メセニー at Universal Amphitheatre

グリークで見たときも良かったのですがこの時もやはり素晴らしいメセニーの音世界を聴かせてくれました。自由なサウンド作りと同時に「こだわり」も伝わってきましたね。彼はきっと頑固だと思います。ここまで完成したショーを見るのはやはり気分の良いものです。コンサート終了後話をした人(40歳ぐらい)は「これからサンフランシスコに飛んであと二回見るんだ。」といっていました。メセニーの追っかけは平均年齢が高そうです。

ジェフ・ベック at Greek Theater

ロック系で依然愛聴しているミュージシャンのひとり。ちょっと古いですが、この時はサンタナとのジョイントでのオープニング・アクトでした。テリー・ボジオのドラムもさる事ながら、ジェフのプレイは壮絶でした。ギターがまさに体の一部と化しているがごとく、そのサウンドはもはやギター・フレーズの域を出ていましたね。しかし、周りに座っていたあんちゃんなどは「あれ誰だ? なかなかいいねえ・・・」という素晴らしい(?)コメントも聞こえてきてました。やはりロサンゼルスはヒスパニック。 となるとサンタナなのでしょう。でもサンタナはなんだかパっとしませんでした。覇気がなかったというか・・・それに比べてジェフは頑張ってました。出来不出来の激しい人なので、この最高の音残像を大事にするためにも・・・もう彼のライブは行かないでしょう。

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