Cinema Sha-verite... vol.11
"DEEP BLUE SEA"
July 29, 1999 (Thursday)
Mann Village Theatre, Westwood $8.50
監督:レニー・ハーリン(「ダイハード2」/「クリフハンガー」)
出演:サミュエル・L・ジャクソン他
ロスに戻ってきて最初に観たのが"LAKE
PLACID"という誰もいない湖で巨大ワニが
暴れるという面白くもなんもないモンスター映画だったので、ずーっと消化不良状態
でした。今観てきたばかりの"DEEP BLUE SEA"
でようやくスッキリという感じ。
ある薬品会社がサメの脳にあるタンパク質を使いアルツハイマー病の特効薬を
作ろうとしていますが、実験の段階でサメの脳が異常に成長し優れた知能を持ち始めて
身体もメチャクチャでかくなって、挙句の果てには人を襲いだすという話。
アメリカ映画界というのは本当にコピーが好きな連中の集まりなんだと思います。
この作品も方程式に見立てると、(ジョーズ+ポセイドン・アドベンチャー+エイリアン
+アビス)÷4=で満点をもらえるかな?主役は巨大サメ。海底に伸びるように
作られた研究所から海面への脱出劇。サメとのイッキ打ちの直前に女性がいきなり
ウェットスーツを脱いでビキニの下着姿になって・・・。おいしさ満点です。
面白いなと思ったのは、ジャクソン以外の俳優はほとんど無名に近い人たちばかりだ
という事。俳優のイメージに邪魔されず、観客が物語の展開に集中できるようにした
ハーリン監督の計算だったのでしょう。たしかにそうすることによって、「こいつは
スターやから絶対最後まで生き残るで」と言えなくなってしまいますもんね。
この手の映画は僕も結構好きな方なんで、何本も観てると大体のパターンがわかってきます。
「こういうシーンの後には、こういう間があって『ワッ!』と脅かしよんねん」と。
今回も事前にわかってしまったツボが一杯ありましたが、一箇所だけ不意をつかれたシーンが
ありました。これは皆さんもビックリすると思います。今夜も満場の観客が一斉に悲鳴を
挙げていましたから。ハーリンと脚本家にしてやられたという感じです。結構こういうの、
嬉しいんですよね。
それにしてもサメが本当に良く出来てた。「ジョーズ」で使われたハリボテのようなものから
格段に進歩したアニマトロニクス・シャークでした。(でもCGサメはもうひとつやったなぁ)
辛口批評で有名なロスアンジェルス・タイムス誌の評論家ケネス・トゥーラン氏がベタホメ
してました。この人、「タイタニック」をボロカスにケナしてファンから総スカンを
食らったんですけど、今回はちょっと甘口。彼の言葉を借りると、この映画は
"This is one
summer movie that really knows how to move"
だという事です。たしかにそうでした。