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Cinema Sha-verite... vol.8

              

"The Phantom Menace" : Digital Projection

June 19, 1999 (Friday)

AMC Burbank 14 US$4.24

先日のインタビューでジョージ・ルーカスは、「エピソード2」の大半をフィルムではなく
ハイビジョンで撮影すると発表しています。

「エピソード1」のエフェクツはコンピューター上で処理されたものが圧倒的に多い。
通常のプロセスでは、撮影したフィルムをデジタル信号に変換し、そのデータをコンピューター上で
加工したのちに再びフィルムへ戻すという手間がかかります。特にフィルムをデジタルデータに
おこす作業に時間と費用がかかるのが最大のネックなんです。そこで、エフェクツ処理を
コンピューターでやるのなら、撮影に使うメディアもデジタルデータにしてしまえというのが
彼のアイデアなんですね。

過去にもミニシアターなどの小型劇場で、フィルムで撮影された映画をビデオに変換して
ビデオプロジェクターで上映というやり方がありましたが、残像やカラー調整がひどく
僕たちが見たら一発で「あ、これはビデオで録ってフィルムにおこしたやつ」とわかります。
フィルムを買う予算が無く、安上がりなビデオで仕上げてしまうというケチなパターンです。
日本の映画館では、予告篇が始まる前に上映される化粧品などのCM。テレビで観るものと
同じ構成で、画面が真四角(スタンダードサイズ)だったら、たいていが上記の処理が施された
フィルムと言っていいでしょう。

アメリカの電子機器会社テキサス・インストルメンツ社は、このビデオ上映の技術を
大きく飛躍させたDLPシネマ・プロジェクションなる上映方式を開発しました。

フィルムというメディアを使わず、デジタルデータを直接プロジェクターに送り、
スクリーンに投影します。よって、プリント時におこる色の後退や、フィルムのキズ問題などが
すべて無くなってしまいます。

今日は、DLPシネマ・プロジェクションの記念すべき一般上映に参加してきました。
このイベントのために選ばれた作品は「スターウォーズ:ファントム・メナス」。金曜の
午後という時間なのにもかかわらず、場内は満員。僕のようなモノ好きの集まりです。

さて、肝心の上映方式は・・・これには正直言って驚かされました。
まず、発色が全然違う。原色(特に青、赤)の発色は「あーっ」と声が出るほど
素晴しい。オープニングの「A long, long time ago....」の青い字が浮き出ているように
見えたし、ライトセイバーの色は本当はこうだったのかと思ってしまいました。
フィルムの色で一番出すのが難しいと言われている「黒」も真っ黒。これには脱帽。
それにシャープさも違う。ビデオ投影独特の残像効果もまったく見受けられませんでした。
僕の横に座ってたオッチャンは独り言のように「まるで立体映画だ・・・メガネは
いらないけど・・・」つぶやいていたのが印象的でした。

アメリカではまだ実験段階なので、この方式で上映されているのはロス近郊でもまだ2館のみ。
様子を見ながら、上映館と作品を増やしていくようです。

日本でもしこの方式の劇場を見掛けたら、ぜひチェックしてみてください!

関連ウェブサイト:  http://www.ti.com/dlp

 

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