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Cinema Sha-verite... vol.17

             

"FLAWLESS"


November 27, 1999 (Saturday)

General Cinema Avco Theatre, Westwood $5.50
監督:ジョエル・シュマッカー
出演:ロバード・デ・ニーロ、フィリップ・セイモア・ホフマン

元警官のクーンツ(デ・ニーロ)は、警備会社に勤めながら平凡な日々を
送っているが、唯一の頭痛の種は同じアパートに住むオカマの
歌手ラスティ(ホフマン)。仲間のオカマちゃんたちを部屋に連れ込んで
カラオケ大会などをするもんだから、クーンツもたまにはキレて大声で
ラスティたちと罵りあったりする。

ある晩、同じアパートに住む若い女が地元のギャングから金を盗み出し、
ギャングたちの闇打ちにあう。正義感の強いクーンツは拳銃片手に様子を
見に行こうとするが、突然心臓マヒに教われ、右半身が言うことを聞かなく
なってしまった。

言葉もはっきりとしゃべれなくなってしまったクーンツは自室から出ることもなく
殻に閉じ篭ってしまう。親切な女医がクーンツを訪ね、歌を唄うこともとてもいい
言語障害治療法だと説得する。女医に紹介されたセラピストを訪ねるために
必死の思いで外出しようとするクーンツだが、タクシーに乗る寸前に足を滑らし
転倒。一段とヤケになってしまうクーンツ。だが、どうにか気を取り直して宿敵(?)
ラスティに歌のレッスンを依頼することにした・・・

ストーリーは別にこれというほど大したもんじゃないけれど、デ・ニーロと
セイモア・ホフマンとの共演というのが観たかった理由のひとつ。特に、セイモア・
ホフマンは前からとてもうまい人だと注目していました(「セント・オブ・ウーマン」で
クリス・オドネルを陥れようとする学生仲間。「ブギーナイツ」で主人公にホレてしまう
助監督役。クセのある役ばかりですけど、忘れられないキャラクターです)今回も
繊細なオカマ役が素晴しく(ブサイクなのも一級品!)、アカデミー賞にノミネート
されることでしょう。

デ・ニーロは「デ・ニーロ」です。
この人は本当に素晴しい俳優ですけど、絶対に自分を変えようとしない。
もちろん、「レイジング・ブル」や「アンタッチャブル」で太ったりと
普通の役者ならそこまでやらんやろ・・・というところまでやってしまう
凄さはあります。でも、どの役をやっても必ず「デ・ニーロ」を残すんです。
映画スターというのはそういうもんやないかと思います。ファンはスターが
どんな役をやろうとも、ファンが観たいと思う一面を少しでも芝居に残さないと
多分ファンは満足しないでしょうし。(ちなみに、僕にとってのカメレオン俳優は
ジョニー・デップ。この人は本当に自分を変えるのがうまい。)

監督はジョエル・シュマッカー。
近年は、バットマン・シリーズはジョン・グリシャム原作物ばかりが目立ってる人
ですけど、ちょっと前は「セント・エルモス・ファイヤー」なんていう青春モノの
秀作を撮ってたりしてる。今回の作品でまたスポットライトを浴びるんやないでしょうか。
(なんとなく、ジョン・バダムと同じような路線の監督さんのような気がするんですけど
僕だけかなぁ)



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