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Cinema Sha-verite... Vol.7 / 2001



"FUNNY GIRL"

September 1, 2001 (Saturday)

Laemmle Royal, West Los Angeles ($6.00)
監督:ウィリアム・ワイラー (ミュージカル・シークエンス演出:ハーバート・ロス)
出演:バーブラ・ストライサンド、オマー・シャリーフ他
(初演:1968年)

ハリウッドの凄いところは、数百億ドルかけて超大作を作ることでも、
国の最高権威者である大統領を悪玉として登場させるような映画を作ることだけではなく、
現在のハリウッドを築き上げた名作を資産として扱っている点だと思います。
その優れた一例が、今回のリバイバル上映です。

「ファニー・ガール」はもともとストライサンド主演のブロードウェイ
ミュージカル。それを「ローマの休日」のワイラー監督が映画化。
ミュージカル・シーンの演出にはハーバート・ロスという豪華さ。
当時26才で映画初出演のストライサンドはいきなりアカデミー賞を受賞しました。

今では、ストライサンドが「完璧主義」のあまり、一緒に仕事をしたがる
人材が少なくなり、特に映画界での活動がめっきり少なくなってしまいましたが、
この映画を観るかぎり、オスカーを受賞して当然のパフォーマンスですし、
映画スターとしてのカリスマ性には目をみはるものがあります。

あまり美人じゃなくて、鼻が大きくて、スタイルもそんなに良くなくて・・・
『女優』というカテゴリーの中には入りそうもない人ですが、「ファニー・ガール」では
ものすごく可愛い。そして、オマー・シャリーフ扮する夫との別れの直後、涙を
流しながらもステージに出て唄いあげるエンディングは圧巻。映画館が割れんばかりの
拍手で包まれたのも十分に納得いくものでした。

今回のリバイバルは昔のプリントを引っ張り出してきたのではなく、現存する
最良のネガを3年かけて修復し、今では滅多にやらないテクニカラー方式でプリント。
初演時と同じ発色を再現することに成功しているそうです。音も、現存する6トラック・
ステレオ音源をドルビーディジタル5.1にリマスター。いい音でした。

残念ながら今回は特別上映ということで、選ばれた大都市のみ1週間だけ
上映されるとの事。こういう作品は「劇場」で観てナンボの世界なので、配給側も
もう少し知恵を絞ってより多くの人々に観てもらえるように努力してほしいもんです。

映画を観た後、こんなに気分が良くなったのは久しぶり。
今夏のベストは、先月日本で観た「千と千尋の神隠し」と思っていましたが、
ストライサンドの魔力には、妖怪たちも負けてしまったようです。




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